2020年頃から急激に浸透し始めてきたDefi。新しいジャンルな上に、難しい専門用語ばかりが飛び交っていて参入を躊躇っている方も多いでしょう。
そこで今回は、仮想通貨を始めたばかりの初心者でも分かるように、Defiを始めるまでの流れを丁寧に解説していきたいと思います。
前々からやろうと思ってたんだにゃ。でも、にゃんだか難しそうで手が出せにゃかったんだにゃ~。
一見難しそうに見えるけれども、いざ始めてみると意外と単純だよ!
最近はSTEPNの影響で、今まで仮想通貨を触ってなかった人達が大勢始めているくらいなんだ。
Defiを始める前に
まずは簡単な流れと必要なものを説明しましょう。
Defiを始めるには、以下の3ステップが必要となります。
- 国内取引所および海外取引所の口座を開設(既に持っている方はスキップ)
- メタマスクをインストールし、アカウントを作成
- 国内取引所→海外取引所→メタマスクの順に送金
たったこれだけの手順で、好きなDefiプロジェクトに参戦することができます!
今回は、国内取引所および海外取引所の口座は既に開設していると仮定して、②以降の手順から話を進めていきます。
もし口座の開設が終わっていない方は、一度下記の記事を参考に口座を開いてから戻ってきてください。
国内取引所は大手ならばどこでも大丈夫!海外取引所はDefiチェーンの対応数が多いBinanceを利用しよう!
Defiとは
そもそもDefiとは何なのでしょうか。Defiは分散型金融と呼ばれるシステムです。
取引所のように管理者が存在している中央集権ではなく、ユーザーたちがブロックチェーン上で取引記録をチェックする非中央集権型を採用しています。
ねえ!なんだか既に難しいよ!
大丈夫、これはあくまで概要だから何となく覚えている感じで問題ないよ。
Defiでは様々なことが出来ますが、ユーザーが主に利用しているシステムは”Farm”と”Swap”の2種類です。
Farmは流動性を提供することでプロジェクト独自のトークンを得られるシステムです。かみ砕くと、Defiのプロジェクトにお金を預けることで、配当が得られるという感じです。
Swapは仮想通貨を交換するシステムです。ビットコインをステーブルコインに換えたり、ステーブルコインをイーサリアムに換えたりすることができます。
Defiの始め方
それでは、本題のDefiを始める手順を解説していきます。先ほども述べたように、既に国内取引所および海外取引所の口座を開設している前提で話を進めていきます。
もし、取引所の開設がまだの方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
まずはメタマスクをインストールしてみましょう。
メタマスクをインストールする
Defiでは、基本的にメタマスクを利用することになります。このメタマスク上で仮想通貨を管理して、それぞれのプロジェクトに預けたりしていきます。
自分のアドレスに通貨を送ることでメタマスク上に表示されます。いわば、財布みたいなものです。
それではまずはメタマスクをインストールしてみましょう。
公式サイトに移動し、Downloadを選択します。その後、「Install Metamask for 〇〇」というボタンが現れるので、そちらを選択してインストールをしてください。
最初は英語表記ですが、恐らく途中から日本語表記になりますので問題はありません。
インストールが終わると、開始ボタンが現れるので選択をします。
開始ボタンを押すと2つの選択肢が現れますので、ウォレットの作成を選択してください。
同意ボタンをおします。
任意のパスワードを入力し、次へ進んでください。
動画が流れますがスルーをしても問題ありません。そのまま次へ進んでください。
鍵マークを押すと、シークレットリカバリーフレーズというものが表示されます。
これは銀行口座のログイン情報のようなもので、非常に重要なものです。後から再発行することは出来ませんので、必ずメモをしておいてください。
このシークレットリカバリーフレーズを紛失してしまうと、永久的に自分のアドレスにアクセスできなくなってしまいます。
シークレットリカバリーフレーズの確認を求められますので、先ほど表示された単語を順番通り入力してください。
こちらの画面が表示されたら、無事メタマスクのセットアップは完了です。
以下、各項目の説明を上から順番にしていきます。
ピンク枠…今接続しているチェーンが表示されます。ETHやBSC、FTMといった様々なチェーンがあります。チェーンとは、分かりやすく言うと各銀行のようなものです。口座番号は合っていても銀行名が間違っていたら送金できないように、アドレスが合っていてもチェーンを間違えると送金が出来ません。
オレンジ色の塗り潰し…自分のウォレットアドレスが表示されている所です。このアドレスがバレても資産を抜かれたりすることはありませんが、資産の残高や行動履歴が丸分かりしてしまうのであまり他言はしない方がいいでしょう。
緑枠…今接続しているチェーン上の主要通貨残高が表示されます。イーサリアムチェーンの場合、ETHが主要通貨なのでETHの残高が表示されています。主にガス代(手数料代)で利用されるので、基本的に主要通貨はいくらか保有していなければいけません。
茶色枠…各仮想通貨の残高です。画像上だとETHしか表示されていませんが、他の通貨を保有するとここに表示されていくようになります。表示されない場合は下の[トークンをインポート]から通貨を表示させることができます。
青枠…どこに送金したかや何の通貨を購入したか等、自分の行動履歴が表示されます。
メタマスクの設定が終わったから、次はメタマスクに送金する流れを説明していくよ!
バイナンスからメタマスクに送金する
メタマスクに仮想通貨を追加するには、海外取引所から送金する必要があります。
ここでは、最もポピュラーなバイナンスから送金する手順を解説していきます。
ちなみにバイナンスを利用する理由は下記の通りです。
- 様々なチェーンに対応している
- 誤送金をしても対応してもらえる可能性が高い
- 最大手の取引所だから信頼性が高い
もし、口座の開設がまだの場合は下記の記事を参考に開設してみてください。
それでは早速送金までの流れを説明していきましょう。
今回は、BSCチェーンにBNBを送ってみます。なお、他のチェーンや他の通貨でも同じような流れです。
その前に、まずはメタマスクをBSCチェーンに接続しておきます。ETHチェーンはデフォルトで繋がっていますが、それ以外のチェーンは自分で接続しなければいけません。
メタマスクを開き、ネットワークの追加を選択しましょう。
ネットワーク追加画面が表示されるので、下記の情報を入力してください。
ネットワーク名:Binance Smart Chain
新しいRPC URL:https://bsc-dataseed.binance.org
チェーンID:56
通貨記号:BNB
ブロックエクスプローラーのURL:https://bscscan.com
入力し終えたら保存ボタンを押します。
成功すると、このような画面になります。
これでチェーンの追加が完了しましたので、次はBinanceからBSCチェーンに送金していきます。
Binanceの公式サイトをログインした状態で開き、右上のウォレットから[ウォレット概要]をクリックしてください。
続いて、現物のタブを開きます。すると通貨一覧が表示されるので、自分の送金したい通貨の[出金]をクリックしてみましょう。
通貨をどのように送金したいか設定する画面が表示されます。アドレスには自分のウォレットアドレスを、ネットワークには送金先のチェーンを入力しましょう。
ここを間違えてしまうと、送金した通貨が消えてしまうので必ず確認をしてください。
今回はBSCチェーンへ送金するので、BSC(BEP20)を選択しましょう。BSCチェーンに送金する場合は、他の通貨でも同様にBSC(BEP20)を選択する必要があります。
設定が終わったら出金ボタンを押します。なお、最初は必ず少額でテスト送金をしてください!
テスト送金は基本中の基本だよ!もし設定を間違っていたら資産を失ってしまうから絶対にテストしてね!
メタマスクを確認して、BNBの数値が増えていたら無事送金成功です!
ちなみに、送金は数分~数十分掛かります。チェーンの混雑具合によっては数時間掛かることも稀にあるので、焦らず待ってみてください。
Defiプロジェクトを触ってみよう
メタマスクへの送金が完了したら、早速Defiのプロジェクトに参加してみましょう!
今回は、最も有名なDefiプロジェクトであるPancakeSwapを例に解説をしていきます。他のプロジェクトでも同じような流れなので、是非参考にしてみてください。
PancakeSwapの公式サイトへアクセスし、サイトとウォレットを接続します。
大抵のプロジェクトはサイト内に[Connect]という文字があるから、それを押せばプロジェクトとウォレットを接続できるよ!
ウォレットを接続すると、各種アクションを起こせるようになります。アクションを起こすと、毎回メタマスク上で承認作業を行う必要があります。
その際に、必ずガス代と呼ばれる手数料を支払う必要があるので、手数料分の通貨(BSCであればBNB)はメタマスク上で保有しておきましょう。
このように、Defiプロジェクトを触る際は下記のような流れが基本になります。
- ウォレットとプロジェクトサイトを接続する
- 承認作業を行う
- SwapやFarmなどの機能を利用する
BSCゲームやNFTも同様の流れで遊んだり購入できるので、是非活用してみてください。
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