【簡単解説】ビットコインや仮想通貨の投資リスクは?低リスクでの資産運用方法をわかりやすく解説してみた。

「仮想通貨で億万長者に…」そんな話をテレビやネットで聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。しかしその一方で、仮想通貨で大損をしたという話もよく耳にします。
その影響で、どうしても世間ではハイリスクハイリターンなイメージが付いているかもしれません。

そこで今回は、ビットコイン歴5年の私が仮想通貨の投資リスクとその対策方法を解説していきたいと思います。また、低リスクで運用できる方法も紹介していきましょう。

目次

仮想通貨やビットコインの投資リスク

それではビットコインなど仮想通貨のリスクについて早速説明していきます。ですが、投資リスクと言っても投資方法や状況によって様々です。

価格の暴落以外でも損をすることは多々あります。そこでここでは過去に起こった事件や事故も交えて仮想通貨のリスクを解説していこうと思います。

ビットコインみたいな仮想通貨は損をするイメージがあるんだにゃん…。

どんなリスクがあるのかしっかりと学べれば、対策や回避ができるかもしれないよ。

価格の変動リスク

仮想通貨をやっている人ならば一番意識をしているであろう価格の変動リスク。ビットコインなどの仮想通貨は、株や為替などと比べて非常に価格変動が激しい商品です。
一週間で数倍になる仮想通貨もあれば、一日で半値になっているような仮想通貨も存在しています。

冒頭で話をした億万長者や大損をした人の大半は価格の変動によるものだと言われています。特に2017年下旬~2018年上旬にかけての値動きでは、日本人の多くが振り回されて大損を被りました。

こちらのチャートは2017年のバブルで特に人気を博したリップル(XRP)という通貨のチャートです。
2017年12月頃は30円だったものの、その1か月後の2018年1月上旬には400円付近にまで急騰。しかし、その3ヶ月後の2018年4月には50円台まで値下がりしていきます。

高値で売却していれば一か月で10倍以上増えていた可能性もありますが、逆に高値で購入してしまい急落後に売却(損切り)をした人も少なくないでしょう。
このように、仮想通貨のトレードは常にリスクを抱えている状況であることが伺えます。

対策方法
事前にいくらになったら売却し、どこまで下がったら損切りをするか明確なルールを決めて、精神的に無理のないトレードが出来るよう配慮しましょう。
また、仮想通貨の中でもビットコインは比較的安定しており、時価総額の低いアルトコインは価格の変動がより激しい傾向があります。その為、アルトコインに全額投資するといったリスキーな行為も控えた方がよいです。

ハッキングのリスク

他の金融資産と比べて、仮想通貨はハッキングに遭う確率が高いです。特に海外取引所やDefi(分散型取引所)は非常に危険であり、プロの投資家でも度々被害に遭ってしまいます。

過去には、仮想通貨取引所Mt.Goxがハッキングにより破綻しビットコインの価格が大暴落したこともありました。この事件は仮想通貨ユーザーのほとんどが知っており、マウントゴックス事件として語り継がれています。
最近も、Wormholeというブリッジプロトコルがハッキングに遭い、370億円相当を盗まれたことが話題になりましたね。

ハッキングによる被害の補填をしてくれる取引所も存在しますが、大抵の場合泣き寝入りをせざるを得ないのが現状です。
その為、取引所選びは仮想通貨をやる上で最も重要なことであり、慎重に決める必要があると言えるでしょう。

対策方法
仮想通貨取引所選びを慎重に行うこと。特にコールドウォレットというインターネットから切り離して仮想通貨を保管しているシステムを導入している所を選びましょう。
日本の取引所では、コインチェックやビットフライヤーがコールドウォレットで顧客の資産を安全に管理しています。

送金ミスをするリスク

ビットコインなどの仮想通貨は、送金先を間違えると一生仮想通貨が返ってこないリスクがあります。
送金ネットワークを間違えた時など、状況によっては取引所が対応してくれることもありますが、確実に戻ってくる保証はありません。

またアドレスを間違うなど、運営でも対応が出来ないミスをしてしまうと仮想通貨が闇の彼方に飛んでいき、永久的に取り出せない状況に陥ります。

尚、ミスにより仮想通貨を失ってしまうことを、先ほど話したマウントゴックス事件にちなんで「GOX」と呼ぶ風習があります。
みなさんはGOXしないよう、送金をする際は必ず何度も見直す習慣をつけてください。

対策方法
送金前に必ずアドレスとネットワークを確認する。
また、送金する通貨が送金先の取引所で扱われているかどうかも事前に確認しておく。

詐欺に遭うリスク

仮想通貨は今最も熱い金融商品というだけあって、詐欺師もたくさん寄ってきています。

仮想通貨取引所の公式に似せた偽サイトに誘導したり、取引所からのメールに見せかけたフィッシングによってパスワードを盗み取ったりと手口は様々です。

特に海外取引所やDefi(分散型取引所)は常に詐欺師からのメールやメッセージが届きます。油断してアクセスしてしまうと資産を失ってしまいますので、常に警戒しておく必要があるでしょう。

対策方法
メッセージやメールに記載されているURLを迂闊に踏まないこと。また、本当に公式からメッセージが来ているのか何度も確認をし、普段から使う取引所はブックマークをして直接アクセスする。
パスワードを聞かれても絶対に答えないこと。

仮想通貨を低リスクで運用する方法

仮想通貨はハイリスクな商品ですが、運用次第ではリスクを抑えることも可能です。ここからは、そんな低リスクな運用方法をいくつか紹介していきます。

もちろん、その分リターンは減ってしまいますが、低リスクな運用とハイリスクな運用を使い分けられる術を身に着けることで、投資の世界で長く生き延びられることでしょう。

仮想通貨のアービトラージ(裁定取引)

アービトラージ(裁定取引)とは、取引所間の差額を取得する手法です。仮想通貨の価格は大体どこの取引所でも同じなのですが、状況によってはその価格が開く場合があります。

例えば、2021年12月末のビットコイン価格を見てください。

1枚目は12月31日23:54分時点の世界基準のビットコイン価格です。約553万円の値が付いていますよね。
2枚目は12月31日23:54分時点の国内取引所bitbankのビットコイン価格です。約540万円でビットコインが売買されています。

なんと同じ時刻なのに、13万円も価格の差が生まれているのです。

もしこの時に、bitbankでビットコインを540万円で購入し、海外の取引所を使って553万円で売却をしていれば、ほぼノーリスクで+13万円の利益が出ていたことになります。

ちなみに、これだけの価格差が発生した理由ですが、2021年は仮想通貨のバブルが起こった影響で利益を出した日本人が続出しており、彼らが利益を確定させる為に国内取引所で売却を繰り返したことが原因です。

年末に利益を確定させないと税金の計算がややこしくなることもあって、皆が一斉に売却したことで大きな乖離が生まれたのです。
特にbitbankは上級者に人気の取引所であった為、他の取引所よりも価格差が大きくなりました。

他にも、コロナショックによる暴落時もbitbankと海外の取引所で仮想通貨の価格差が発生していました。
このように、条件が揃えばアービトラージが出来る状況が生まれるのです。

アービトラージをしたい方はbitbankと海外取引所の口座開設をしてみよう!

ビットコインなどの仮想通貨をレンディングで運用する

仮想通貨は取引所に貸し出しすることで利息を貰えることがあります。年率で言うと1~3%前後なので、株の配当に似ていますね。
このシステムはレンディングと呼ばれており、仮想通貨を持て余しているユーザーは利用をすることが多いです。

ただ、レンディングは貸し出している仮想通貨自体の価格が下がることもあるので、価格変動のリスクは伴います。
とは言え、仮想通貨を既に持っている人からするとほぼリスクがなく利息を貰える為、今回は低リスクな運用方法として紹介させて頂きました。

尚、レンディングが出来る取引所は一部のみです。更にセキュリティ面まで考えるとなると、海外よりも日本の取引所で貸し出す方が望ましいでしょう。
その為、選択肢はかなり限られてしまいますが、日本の仮想通貨取引所であればコインチェックがレンディングをする上で最適です。

コインチェックは大企業マネックスグループの子会社である為、レンディングのリスクである”取引所の倒産”が起こる心配はほぼありません。
更に、利率も他の取引所と比べて非常に高い傾向があるのが特徴です。

レンディングのやり方も簡単で、口座を開設後に貸暗号資産アカウントへ切り替えるだけで仮想通貨を貸し出すことができます。

仮想通貨のエアドロップを受け取る

エアドロップとは、仮想通貨やトークン・NFTなどを無料で貰える仕組みを指します。
仮想通貨のプロジェクトを立ち上げた人たちは、自身のプロジェクトの認知を広める為に仮想通貨をばら撒いたり、リツイートなどで広めてくれた人へプレゼントを行うことがあります。

無料で貰えることがほとんどなので、副業感覚でエアドロップに参加する人も少なくありません。
ただ、新規プロジェクトのトークンや仮想通貨は値が付かないことも多く、エアドロップに参加したのに徒労に終わるなんてこともしばしば起こりえます。

空いた時間でお小遣い稼ぎをしたい方や、仮想通貨に興味はあるけど投資はしたくないという方にオススメの手法です。

仮想通貨の危険なトレード方法

先ほどは低リスクな運用方法を紹介しましたが、今度は逆に危険なトレード方法も解説していきましょう。
どんな手法が危険か理解しておくことは非常に重要なことであり、自分の身を守る術にもなります。

仮想通貨でレバレッジ取引をする

レバレッジ取引とは、証拠金を担保にして証拠金の数倍の取引ができる方法です。
FXでよく使われている手法で、自分の資金以上の取引をしたい方はレバレッジ取引を利用しています。

レバレッジ取引は利益が大きくなる半面、一瞬にして資産を失うリスクも伴います。
現物を保有しているだけであれば突然資金がゼロになることは滅多にありませんが、レバレッジ取引は自分の資金以上でトレードしている為、ロスカットにより資金がゼロになることもあり得るのです。

特に初心者のうちは絶対に手を出すべきではないトレード方法なので、まずは現物取引(普通のトレード方法)で慣れてから挑戦するようにしてください。

ひとつの銘柄に集中投資

仮想通貨で大損する人がやりがちなのが、ひとつの銘柄に全財産を投入する手法です。
投資は利益をあげることも重要ですが、それ以上に生き延びることが何よりも大切です。

特に仮想通貨では、過去にTITANやLUNAといった人気の高い通貨が一瞬にして価値がゼロになる事故も起こっています。
その際に、分散投資をしていなかった人たちは悲惨なことになりました。

一度資産をすべて失ってしまうと再スタートするのはなかなか難しい為、投資を長く続けたいのであれば極力分散投資を心がけましょう。

インフルエンサーが推奨する銘柄に投資する

初心者が損するパターンで一番多いのが、インフルエンサーが紹介した仮想通貨を購入して暴落に巻き込まれることです。

全てのインフルエンサーが当てはまるわけではありませんが、事前に買い込んでいた通貨をフォロワーに紹介した直後に売り抜けるインフルエンサーは少なからず存在しています。
いわゆるダンプと呼ばれている行為であり、Twitterを中心に至る所で被害がありました。

また、プロジェクトの中には案件としてインフルエンサーに紹介を依頼するパターンもあります。
プロジェクトが有望だから紹介するのではなく、お金を貰ったから紹介しているだけという可能性もあるので、安易に便乗せずに自分でプロジェクトを調べる癖をつけましょう。

まとめ

今回はビットコインなど仮想通貨へ投資するリスクについて解説させて頂きました。

仮想通貨はリスクが高い投資商品として世間から認知されています。実際、価格の変動が激しく、ハイリターンハイリスクなのが事実です。
しかし、運用方法によってはリスクを軽減することができる為、必ずしもハイリスクなわけではありません。

仮想通貨に興味はあるけれどもリスクは極力負いたくない…。そんな方は是非今回の記事を参考にトレードをしてみてください。

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