仮想通貨のトレードを行ううえで、重要度はチャートの読み方と同列に置かれるくらい大事なのが【板情報】の読み方です。
- ちょっと買われすぎな気がするなぁ…
- ○○の取引所は板が厚いからオススメ!
- なんか見せ板っぽいものが出現してる…
よくTwitterなんかを見ていると、敏腕トレーダーさん達がこんなこと言ってるの見たことありません?
これらは重要な情報であり、重要な意味を持っています。
今回は、板情報の基礎的な見方や使い方と、「板が厚い」「見せ板」などの言葉の意味も含めて詳しく解説していきたいと思います。
目次
仮想通貨取引所の「板」とは?役割はなに?
仮想通貨の取引所における「板」には、取引の履歴が全て記録されます。
仮想通貨を買ったり・売ったりしたいときに、いくらで売買するべきなのか。それが表示されているのが「板」です。
つまり、板を見ることで「自分が売るにはどの価格で注文を出せばいいのか」また「買うにはどの価格で注文を出せばいいのか」が分かるため、仮想通貨の売買をする際には必ず板をチェックする必要があります。
そして、板は主に「売り板」「買い板」「気配値」「注文量」という4つの要素によって構成されています。

こちらは左の「板」がGMOコイン、そして右の「板」がbitbankになります。
ご覧のとおり、基本的に「板情報」の構成や見方はどの取引所も共通ですので、覚えてしまえばどこの取引所を使っても応用できますよ!
売り板
売り板というのは、その名の通り「仮想通貨を売りたい人」の取引情報が記載されている板のことです。
通貨を売りたい人が、具体的に『いくらで何枚売りたいのか』の注文を出していて、<売りたい人の集合体>と言えますね。
仮想通貨を購入したいときに売り板をチェックすることで、自分の希望に合った売り注文が出されているかを確認することができます。

たとえば、こちらGMOコインの「売り板」を見てみると、板の1番下に表示されているのが『安値』に当たります。
この場合は、721,327円で0.0855BTCが売りに出されているのが最安値ということになりますね。
したがって、この「売り板」からは0.0855BTCまでなら721,327円ですぐ買えますよ〜!ということです。
じゃあ仮に0.0855BTC以上買いたい!っていうときはどうなるのか?
その場合は、原則安いところから順番に買われていきます。たとえば1BTC買いたい場合は、0.0855BTC分は721,327円で購入され、残りの0.9145BTC分はひとつ上の721,454円から買う、というような具合です。
買い板
買い板というのは、その名の通り「仮想通貨を買いたい人」の取引情報が記載されている板のことです。
通貨を買いたい人が、具体的に『いくらで何枚買いたいのか』の注文を出していて、<買いたい人の集合体>と言えますね。

たとえば、こちらGMOコインの「買い板」を見てみると、板の1番上に表示されているのが『高値』に当たります。
この場合は、721,226円で0.03BTC分を買いたがっている人がいる、というのが最高値ということになりますね。
したがって、この「買い板」からは0.03BTCまでなら721,226円ですぐ売却できますよ〜!ということです。
じゃあ仮に0.03BTC以上売りたい!手放したい!っていうときはどうなるのか?
その場合は、原則高いところから順番に売られていきます。たとえば1BTC売りたい場合は、0.03BTC分は721,226円で売却され、残りの0.97BTC分は、その下にある721,099円から0.7122BTC分と720,972円から0.2578BTCが売却される、というような具合です。
気配値
気配値というは、その通貨を売りたい価格、または買いたい価格のことです。

こちらのキャプチャで言うと、中央の列に書かれている数字が気配値で、721,327円以上の価格で売りたい人と721,226円以下の価格で買いたい人がいるということになります。
この気配値からは、相場の平均値が分かります。取引所によっては「レート」と表記しているところもあるので覚えておきましょう。
注文量
注文量とはその価格で出ている注文の総量です。

たとえば、売り板の721,327円の部分を見ると0.0855となっていますが、これは721,327円で0.0855BTCが売り注文として出されているということになります。
基本的にどの取引所でも気配値の横にあるものが注文量です。
仮想通貨取引所の「板」に関する豆知識
「板」に表示されているのは『指値注文』だけ
仮想通貨の取引には、「成行注文」と「指値注文」があります。
成行注文とは?
「成り行きに任せて注文する」ということで、価格は指定せずに数量だけを指定して注文を出します。
その場合、たとえば売り板に最安値で0.5BTC、次の価格に0.5BTCの注文が出されている際に、成行注文で1BTCの買い注文を出すと、最安値で0.5BTC、次の価格で0.5BTCを売買が成立します。
指値注文とは?
「値段を指定して注文する」方法のことです。
その場合、たとえば売り板に最安値で0.5BTC、次の価格に0.5BTCの注文が出されている際に、指値注文で最安値に1BTCの買い注文を出すと、最安値で0.5BTCの購入が成立しますが、もう0.5BTCは「また誰かがその価格で売るまで」売買の成立はしません。
つまり、成行注文は売買したい数量すべて必ず成立しますが、指値注文は「こだわりの値段」で売買できるまで待つ、という手法です。
取引所の「板」には、いわばそれぞれの価格で指値を入れている人たちの情報がすべて載っている場所、ということです。
Maker(メイカー)とTaker(テイカー)
上述した指値注文と成行注文ですが、取引所によっては「Maker(メイカー)」「Taker(テイカー)」と表現されます。
Maker(メイカー)とは基本的に「指値注文」のことを指し、「Taker(テイカー)」は成行注文のことを言います。
- Maker(メイカー):指値注文。すなわち、「板」に注文が並びます。
- Taker(テイカー):成行注文。「板」に並んだ注文をそのまま売買します。
「指値注文」と「成行注文」でも説明しましたが、指値注文は「今すぐに取引が成立するわけでなく、指定したレート」で注文を出すため、一度注文が板に掲載されますよね。だから、「板を作る人」としてMaker(メイカー)と呼ばれます。
逆に「成行注文」は現在の価格に関係なく、取引が成立する注文を出すため、「板を消費する人 = 板を取る人」としてTaker(テイカー)と呼ばれます。
「板が厚い」とはどういう意味か
買い板が厚い、売り板が薄いなどの言葉を聞いたことありますよね?
「板が厚い」というのは、「注文が多い」という意味です。逆に「板が薄い」は「注文が少ない」という意味。
これは、自分が注文を出す上でも参考にすべき重要な指標です。
一般論としては、取引において「厚い売り板」があると、その付近まで価格が上昇することが多いです。また、その価格が節目になっていて、その売り板が全てなくなると大きく上昇します。
ただし、売り板がなくなるほどの買いの勢いがない場合、反発して買い板が厚い価格まで落ちていきます。
そういう意味でも、板の厚い取引所を選ぶことは重要です。板が厚い取引所の方が価格の上下が少し遅く、他の取引所と比べて上がりすぎたり下がりすぎたりすることが少ないので。
見せ板
「板情報」には、見せ板と呼ばれる売買成立させるつもりがないのに、板に載せるためだけに指値注文を入れているモノがあります。
つまり、取り消す前提の注文です。
たとえば、厚い売り板があるとしますよね?
「売り板が厚い」ということは売り注文が多いということですから、そこの価格以上に上がることはないだろうと思って、その売り板よりも低い価格で売ることがあります。
しかし、厚い売り板が見せ板であり、そこの注文が取り消されると、価格が上昇していきます。ここで、見せ板より低い価格で売りを入れていた人たちは焦って買い戻して損切りをするわけです。そうすると、さらに価格が上がるという仕掛けです。
「板の厚い」取引所を選ぼう
国内取引所であれば、板の厚いオススメの取引所は以下です。
Liquid(リキッド)

国内取引所では、ビットコインの取引量がもっとも多い取引所です。
注文が多いということは、当然「板」も厚いということですね。

BITPOINT

現在、もっとも新規ユーザー数が伸びており、勢いのある取引所です。
手数料の安さや、BITPOINT独自の機能である「税金計算ツール」が高い人気を誇っています。

bitbank

bitbankはセキュリティの高さにおいて、国内でNo.1の評価を得ている取引所です。
また日本でも大人気のXRP(リップル)に限っては、取引量世界一の実績を持っているため、リップルの取引をするうえではもっとも厚い板が期待できますよ。


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